④ 後拾遺集と百人一首

「後拾遺和歌集」から「百人一首」に選出された歌(14首)

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770 恋四(百人一首42番歌)
 契りきな
 かたみに袖を
 しぼりつつ
 末の松山
 波越さじとは  by 清原元輔


669 恋ニ(百人一首50番歌)
 君がため
 惜しからざりし
 命さへ
 長くもがなと
 思ひけるかな  by 藤原義孝


612 恋一(百人一首51番歌)
 かくとだに
 えやはいぶきの
 さしも草
 さしも知らじな
 燃ゆる思ひを  by 藤原実方朝臣


672 恋ニ(百人一首52番歌)
 明けぬれば
 暮るるものとは
 知りながら
 なほうらめしき
 朝ぼらけかな  by 藤原道信朝臣


763 恋三(百人一首56番歌)
 あらざらむ
 この世のほかの
 思ひ出に
 今ひとたび
 逢ふこともがな  by 和泉式部


709 恋ニ(百人一首58番歌)
 有馬山
 猪名の笹原
 風吹けば
 いでそよ人を
 忘れやはする  by 大弐三位


680 恋ニ(百人一首59番歌)
 やすらはで
 寝なましものを
 さ夜更けて
 かたぶくまでの
 月を見しかな  by 赤染衛門


940 雑ニ(百人一首62番歌)
 夜をこめて
 鳥のそらねは
 はかるとも
 よに逢坂の
 関はゆるさじ  by 清少納言


750 恋三(百人一首63番歌)
 今はただ
 思ひ絶えなむ
 とばかりを
 人づてならで
 言ふよしもがな  by 左京大夫道雅


815 恋四(百人一首65番歌)
 恨みわび
 ほさぬ袖だに
 あるものを
 恋に朽ちなむ
 名こそ惜しけれ  by 相模


861 雑一(百人一首68番歌)
 心にも
 あらでうき世に
 ながらへば
 恋しかるべき 
 夜半の月かな  by 三条院


366 秋下(百人一首69番歌)
 嵐吹く
 三室の山の
 もみぢ葉は
 竜田の川の
 錦なりけり  by 能因法師


333 秋上(百人一首70番歌)
 さびしさに
 宿を立ち出でて
 ながむれば
 いづこも同じ
 秋の夕暮れ  by 良暹法師


120 春上(百人一首73番歌)
 高砂
 尾の上の桜
 咲きにけり
 外山の霞
 立たずもあらなむ  by 権中納言匡房


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