③ 拾遺集と百人一首

拾遺和歌集」から「百人一首」に選出された歌(11首)


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778 恋三(百人一首 3番歌)

 あしびきの
 山鳥の尾の
 しだり尾の
 ながながし夜を
 ひとりかも寝む  by 柿本人麻呂


766 恋二(百人一首 20番歌、後撰集に重出)
 
 わびぬれば
 今はた同じ
 難波なる
 みをつくしても
 逢はむとぞ思ふ  by 元良親王


1128 雑秋(百人一首 26番歌)

 小倉山
 峰のもみぢ葉
 心あらば
 今ひとたび
 みゆき待たなむ  by 貞信公


870 恋四(百人一首 38番歌)
 
 忘らるる
 身をば思はず
 誓ひてし
 人の命の
 惜しくもあるかな  by 右近


622 恋一(百人一首 40番歌)

 しのぶれど
 色に出にけり
 わが恋は
 物や思ふと
 人の問ふまで  by 平兼盛



621 恋一(百人一首 41番歌)

 恋すてふ
 わが名はまだき
 立ちにけり
 人知れずこそ
 思ひそめしか  by 壬生忠見


710 恋二(百人一首 43番歌)

 逢ひみての
 のちの心に
 くらぶれば
 昔はものを
 思はざりけり  by 権中納言敦忠



678 恋一(百人一首 44番歌)

 逢ふことの
 絶えてしなくは
 なかなかに
 人をも身をも
 恨みざらまし  by 中納言朝忠


950 恋五(百人一首 45番歌)

 あはれとも
 いふべき人は
 思ほえで
 身のいたづらに
 なりぬべきかな  by 謙徳公


140 秋(百人一首 47番歌)

 八重葎
 しげれる宿の
 さびしきに
 人こそ見えね
 秋は来にけり  by 恵慶法師


912 恋四(百人一首 53番歌)

 嘆きつつ
 ひとり寝る夜の
 明くる間は
 いかに久しき
 ものとかは知る  by 右大将道綱母


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