16番目の勅撰和歌集「続後拾遺集」その1

続後拾遺和歌集」しょくごしゅういわかしゅう
勅撰和歌集の16番目
十三代集の7番目
鎌倉時代最後の勅撰和歌集

宣下 後醍醐天皇大覚寺統

撰者 二条為藤
(急逝し、二条為定に引き継がれた)

1326年成立

1353首(21代集で最少)

この後の17番目の勅撰和歌集「風雅集」では、乱世にあって世の平安を願う意識が強く感じられるそうですが、
後醍醐天皇が下命した「続後拾遺集」は、政治の反映やさまざまな人間の生き方などが映し出されているということです。

撰者に選ばれながらも急逝してしまった二条為藤の歌

巻1春

吹きまよふ
磯山あらし
春さえて
沖つ潮あひに
淡雪ぞふる

by 為藤

1323年に下命された為藤は、翌1324年に急逝したため、甥(養子)の二条為定が撰者を引き継ぎました。

その年、1324年には「正中の変」が起こり、後醍醐天皇の倒幕計画の加担者たちが鎌倉幕府により粛清されました。

つづく・・

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