勅撰和歌集 室町時代へ

准勅撰集「新葉和歌集」

「新葉和歌集」 勅撰和歌集の中で、 准勅撰集とされました。撰集を発案したのは、 後醍醐天皇の第2皇子・宗良親王。 南朝最後の征夷大将軍。.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*宗良親王は、出家して尊澄法親王(そんちょうほっしんのう)といい、 1330年に天台座…

18番目の勅撰和歌集「新千載集」

「新千載和歌集」 勅撰和歌集の18番目 十三代集の10番目執奏 足利尊氏宣下 後光厳上皇撰者 二条為定1359年成立。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ 主な歌人 為世 42首 為定 36首 伏見院 27首 後宇多院 26首 為氏 25首 後醍醐院 24首 花園院 23首 尊氏 22首 …

室町初代将軍足利尊氏と「新千載和歌集」

18番目の勅撰集「新千載集」と足利尊氏。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ 1338年、足利尊氏が光明天皇から征夷大将軍に任じられ室町幕府を開く。 尊氏は、政治を弟の直義に任せた。1339年 後醍醐天皇が崩御。宝算52(満50歳) 南朝吉野で義良親王(後村上…

19番目の勅撰和歌集「新拾遺集」

「新拾遺和歌集」 勅撰和歌集の19番目 十三代集の11番目執奏 足利義詮(室町幕府第2代将軍)宣下 後光厳上皇撰者 二条為明→頓阿1364年成立20巻 1920首前集から4年後の1363年に下命され、翌年1364年に四季部を総覧。 同年に、撰者・為明が70歳で病没したため…

19番目の勅撰和歌集「新拾遺集」と室町2代将軍足利義詮

借りてきた「太平記」には載ってませんでしたが、 太平記の40巻に、後光厳天皇が清涼殿で歌会を開催し、公卿たち、武将たち、2代将軍足利義詮も参内した様子が描かれているようです。 義詮は、薄紫色の立紋の織物の指貫(さしぬき)に、紅の打ち衣を出し、常…

20番目の勅撰和歌集「新後拾遺集」

「新後拾遺和歌集」 勅撰和歌集の20番目 十三代集の12番目執奏 第3代将軍足利義満宣下 後円融天皇、綸旨後譲位撰者 二条為遠、為遠が没後は二条為重1384年成立20巻1554首伝統的な二条風の勅撰集第7巻から撰者は為重になり、後円融天皇の歌は、第1〜6巻まで「…

21番目の勅撰和歌集「新続古今集」と、その後

「新続古今和歌集」 勅撰和歌集の21番目 (二十一代集の最後の集) 十三代集の13番目 執奏 第6代将軍足利義教宣下 後花園天皇撰者 飛鳥井雅世1439年成立(前集から約50年後)20巻 2144首真名序、仮名序は 一条兼良(二条良基の孫)が執筆 巻頭歌 春上1春きぬ…

玉津神社(勅撰集おわり)

最後の勅撰和歌集「新続古今集」の最終巻、神祇の歌に詠まれた「玉津島社」は、和歌三神のひとつ。和歌三神は、 住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂✻✻✻ 和歌の三神は諸説あります。 住吉明神・玉津島明神・天満天神 または 衣通姫・柿本人麻呂・山部赤人 とす…

勅撰和歌集

図表いろいろ まとめ 白河天皇(4代後拾遺集)~後白河院(7代千載集)6番目の勅撰集・詞花集の宣下は「崇徳院」=兄7番目の勅撰集・千載集の宣下は「後白河法皇」=弟 (保元の乱の当事者)後白河天皇(7代千載集)~後嵯峨院(10代続後撰集・11代続古今集) 鎌…

① 古今集と百人一首

「古今和歌集」から「百人一首」に選出された歌(24首) .。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 21 春上(百人一首 15番歌) 君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ by 光孝天皇 42 春上(百人一首 35番歌) 人はいさ 心も知らず ふるさ…

② 後撰集と百人一首

「後撰和歌集」から「百人一首」に選出された歌(7首).。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 302 秋中(百人一首 1番歌) 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ by 天智天皇 1089 雑(百人一首10番歌) これやこの 行くも帰るも 別れて…

③ 拾遺集と百人一首

「拾遺和歌集」から「百人一首」に選出された歌(11首) .。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 778 恋三(百人一首 3番歌) あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む by 柿本人麻呂 766 恋二(百人一首 20番歌、後撰集に重出) わび…

④ 後拾遺集と百人一首

「後拾遺和歌集」から「百人一首」に選出された歌(14首).。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 770 恋四(百人一首42番歌) 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは by 清原元輔 669 恋ニ(百人一首50番歌) 君がため 惜しからざりし 命さ…

⑤ 金葉集と百人一首

「金葉和歌集」から「百人一首」に選出された歌(5首).。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。. 586 雑上(百人一首60番歌) 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 by 小式部内侍 556 雑上(百人一首66番歌) もろともに あはれと思へ 山桜 …

⑥ 詞花集と百人一首

「詞花和歌集」から「百人一首」に選出された歌(5首) 210 恋上(百人一首48番歌) 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな by 源重之 224 恋上(百人一首49番歌) みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ 物をこそ思へ by…

⑦ 千載集と百人一首

「千載和歌集」から「百人一首」に選出された歌(15首) 449 雑上(百人一首55番歌) 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ by 大納言公任 419 冬(百人一首64番歌) 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 …

⑧ 新古今集と百人一首

「新古今和歌集」から「百人一首」に選出された歌(14首) 175 夏(百人一首2番歌) 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 by 持統天皇 675 冬(百人一首4番歌) 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ by 山部赤…

⑨ 新勅撰集と百人一首

「新勅撰和歌集」から「百人一首」に選出された歌(4首) 525 羇旅(百人一首93番歌) 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 網手かなしも by 鎌倉右大臣 1052 雑一(百人一首96番歌) 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり by …

⑩ 続後撰集と百人一首

「続後撰和歌集」から「百人一首」に選出された歌(2首) 1199 雑中(百人一首99番歌) 人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は by 後鳥羽院 1202 雑下(百人一首100番歌) ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけ…